IRONMAN70.3 CENTRAIR TOKONAME JAPAN
【SWIM】1.9km【BIKE】90km【RUN】21.1km 合計距離 約113km(70.3mile)

Report NO4

〜Report By MASAYUKI SAITO〜

 『ラン編

バイクをラックに戻し、メット脱ぎ、キャップを履いて、ランニングシューズをかぶります。
さー出発です。
てっ・・・できるか〜!!
失礼。間違えました。キャップをかぶり、ランニングシューズを履きます。
トランジットは早い方ではありませんが、今回はまあまあスムーズにできました。

走りだす前に息を整えるため、大きく深呼吸。
トランジットエリアを出てすぐ、バイクで戻ってきたMAEさんとすれ違いました。
MAEさんとのタイム差はトランジットの時間を考えても5分ちょっとくらい。
いずれ間違いなく追いつかれます。でも「少しでも先で」との思いで走ります。

走り出してみると以外に足が軽く感じました。いつものバイクの後は足が動きだすまで1kmくらいは我慢の走りなのですが、今回は比較的足が動いています。
バイクの時に違和感があった右太ももの裏側も今のところ大丈夫そうです。
ランコースはまず北へ1キロほど走り、折り返して海岸沿いを南に1キロくらい走ります。

コースには1kmごとに距離表示があります。1km地点で目標だった5分30秒ペースで走ることができていました。
この海岸線を南に走る場所は右の海が青く見えて景色が良かったです。
ここは応援の人も大勢いて、沢山声をかけてもらい元気が出ました。

海岸線を抜けたあとは工場地帯のようなところに入ります。
と言っても工場などはあまり無く、空き地の多い北海道で言えば石狩湾新港や苫小牧の苫東地区と似たような場所です。

この中は道路が広く片側2車線(合計4車線)くらいあり、その広い道路をコーンなどで複数(4本以上のところもあります)のコースに仕切りっています。
つまり自分の横のコースには折り返してきた逆向きの人がいて、その更に隣のコースには自分と同じ方向に走る(何キロも先行した)人がいるといった状態になります。

レース後、「迷路」と表現した人がいましたが、まさに迷路の中を走るようなコースでした。
それでもコーンが沢山設置されていて、ボランティアスタッフも一定間隔で沢山いますので、ミスコースをするリスクは低いと感じました。距離表示により自分の走っている位置も判ります。

3km地点くらいで脇腹が痛くなりました。ペースを少し落としてみますがあまり痛みは変わりません。
そのままの状態でエイドに到着。水を飲んでスタートしようとすると、柄杓(ひしやく)で水をかけているボランティアがいます。

2〜3人順番を待っていましたが、私もその列に並び、自分の順番がきたら「お願いします!」と頭を出しました。
「バシャ−!」と頭から水をかけてもらいます。
すっごい勢いでした。まるでひょうきん族のザンゲ?のようにびしょ濡れです。
しかも「冷たい!」本当に冷たかったです。びっくりしました。でもすごく気持ちよかった。

再び走り始めると、横っ腹の痛みが急に無くなり、不思議なくらいすっきりしています(ザンゲして良かった☆)
このお陰でペースも少し戻すことが出来ました。
この頃からMAEさんと度々すれ違いはじめます。

始めは「1kmくらい差があるかな?」と思いましたが、すれ違うたびに距離が縮まってきます。
何とか抜かれるのは少しでも先にしたいと思いながら走ります。
3キロ地点付近から15キロ地点付近までは、先ほどの工場地帯の中をグルグルと走ります。

景色があまりにも変化がないので少し辛くなってきます。でも時々MAEさんとすれ違うので刺激になりました。
10キロ手前くらいで、右大腿の裏側に痛みが出始め、攣りそうな気配を感じます。
ここでピットイン1本とミネラル入りのソルトを補給しておきました。
エイドは1.5km〜2kmごとにありますが、その全てに寄り、コーラを飲むようにしました。

11キロ付近でMAEさんに追いつかれました。
一声かけて頂いた後、MAEさんは私の前を一定ペースで走ってくれました。
私もMAEさんに着いて行こうと思いペースアップを心がけますが、やはりペースは上がりません。

MAEさんは少し走った後、「行くよ」と声をかけて少しペースアップ。
私は逆にペースが落ちてしまい、見る見る差が広がっていきました。
MAEさんに追われている間は緊張感があり、5分30〜45秒/kmくらいを何とか保っていましたが、一旦抜かれてしまうと一気に気が弛んでしまいます。

11km地点で時計を見たときにはスタートから4時間50分くらいでした。残りは約10km。
平均6分/kmペースで走れれば目標の6時間には間に合います。
しかしMAEさんに抜かれてから緊張の糸が切れてしまいました。気を抜くとスピードがガクンと落ちます。ラップを見ても6分を越えています。
15km地点に空港への連絡橋の入り口があるのですが、11km地点からここまでの数キロが一番辛く感じました。
また連絡橋の入口には短いですが少しきつめの坂があります。
なるべくスピードが落ちないように意識し、足を前に出します。右太股も違和感から痛みに変わってきています。
周りの人も苦しそうです。
スタート前に「この橋を渡る」と誓いました。ここで心が折れる訳にはいきません。

橋の入り口にはエイドがあります。
今回は一旦立ち止まり、なるべく沢山水とコーラを飲みました。

橋の前半は当然ですが上り坂です。それほど斜度はないようでしたが、足にきている自分の場合更にペースが落ちます。
橋に入ってからすぐに何人かに抜かれました。その人たちとの差が開かないよう意識して走ります。

橋のうえは、一番右側の車線を仮設のガードレールで車道とコースに区切っています。
コース幅は走るには十分にありました。
ガードレールの向こう側を車が走っていますが、仮設でも大きな鉄骨やコンクリートの上に設置したガードレールがありますので全く不安感は感じません。

前の人を追いかけるつもりで走っていると橋の中央付近、最も高い場所まできました。
あまり余裕はありませんでしたが、ここからの景色は見ておきたいと思っていたので、走りながら右側を見ます。
やはり思った通りの眺めです。最高でした。海は青く、船が沢山浮かんでいます。

体のつらさと、景色の良さはすごいギャップがあります。でも気持ちよかったです。
この自動車専用道路を走って渡り、そのてっぺんからこーんな景色が見られるなんて、とっても幸せなことだと思います。


ここからは橋の後半。軽い下り坂になります。
自然と速度はあがりますが、右大腿がつりそうなので、少し用心して走ります。
橋から降りると右へ迂回し、左に回って空港島の中を南下します。
残り2km地点で宿泊先の東横インのすぐ裏を通りました。

ついつい、あ〜部屋のベッドに寝ころびたい!などと考えてしまいましたが、すぐに気持ちをレースに戻します。
前の選手との差は50mくらいです。何とか追いつきたいと思い、少しスピードを上げます。
少しずつ差がつまり、ゴール地点ある駐車場に入ったときに追いつきました。
あ〜もうゴールだと思ったものの、駐車場内はやけに広く、そこからも長く感じました。
ようやくゴールです。


ゴール手前最後の右コーナーでは、選手と一緒にゴールするために待っている人たちがいます。
私の前の選手は小さな子供たちが待っていて、そこから一緒に走り始めます。このまま進むとゴール直前で抜いてしまうので、ちょっと速度を落としてタイミングを計ります。
ゴールの数十m手前ではヒトミさんと美幸が手を振って応援してくれています。

ヒトミさんから「サングラスとって」という声がかかりました。
忘れていました(←ヒトミさんありがとう!)
急いでサングラスを外してからゴールへ。

ゴールテープを両手に持ちあげて、ガッツポーズでゴールです。
目標タイムを切れたら、このポーズでゴールしようと決めていました。

5時間56分07秒。何とか目標の6時間を切ることができました。
ゴールは空港の端にある大きな駐車場です。
滑走路と隣接しているため、飛行機の離着陸の様子も見られます。

いや〜とにかく暑いレースでした。
あとで調べたところ、当日のセントレアの気温は28.3℃。
余裕で30℃を超えていたと思っていましたが、以外にもこの程度でした。
太陽が出ていたことや、日除けのない場所が多かったため暑く感じたのかもしれません。
ちなみに大会の1週間前の日曜日は35℃を超えていました。そんな日に当たらなくて良かったと思います。




キンキンに冷えたコーラが美味かったぁ!! 無料マッサージコーナー
ボランティア(柔道整復師)の皆さんのおかげで、体が楽になりました
ゴール会場横に豪快なシャワーサービスがありました
フェンスの向こう側が滑走路
いちばん目立っていた新婚さんのトライアスリート
ご主人にはゴール前でタキシード着て欲しかったなぁ・・・無理か


アフターレース編に続く



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