第二回大雪山忠別湖トライアスロンinひがしかわ

〜熾烈な身内の戦い函トラ選手権〜

2008.8.10
ーBy NORIYUKI MAEDAー

個人参加者:221名(完走206名) 
リレーの部参加:16チーム(完走15チーム)

天候:晴れ


スギムラレポートはこちら

Race Results
個人の部リレーの部エリートの部ジュニアの部


コース図

【PROLOGUE】

今年のレースはアイアンマンジャパンと大雪山忠別湖トライアスロン(以下忠トラ)に照準を絞って、昨年暮れからトレーニングを行ってきた。
昨年の忠トラ大会は、ランに入ってからペースが上がらずヘロヘロだった。しかも残り1km地点で函トラ仲間のナリタさんに抜かれ、マスターズの部10以内入賞を逃し11位の次点に泣いた悔しい思いがある。

まずは、初アイアンマンジャパンに向けてロングのトレーニングを重点的に行った。
ランについては、初めて冬場の2月に青梅マラソンを入れて、それに向けて走り込みを強化、スイムもレースとしてはオロロンの2kmが最長だったので、4月以降1回の練習距離を4000m〜5000mに伸ばした。
バイクは冬場のローラートレーニングやMTBでの雪上トレーニングで下地作り。一度MTBに乗っているとき、猛烈なブリザードに襲われ、降りて退避しようとしたが突風でMTBが浮き上がったことがある。そのときは死ぬかと思った。
5月の連休には七飯大沼で2日間の合宿を行った。参加人数は少なかったが、それなりに充実したトレーニングを行うことができた。

その結果、アイアンマンジャパンでは目標の12時間切りを達成。

7月に入ってからはターゲットをショートに切り替え、スピード重視のトレーニング。
7月にも再度大沼合宿をしたが、参加人数が少なく、ほとんど一人日帰り合宿状態だった。(付き合ってくれたスギさん、カクちゃんありがとう)
しかし、それでも集中力を切らすことなく計画したメニューを消化することができた。
アイアンマンジャパンで、自分のゼッケンが書いたアイアンマンジャパンのロゴ入りリストバンドの取り付け義務があったのだが、大会が終わってもそのまま忠トラが終わるまで付けようと決め、トレーニングの度にそれを見て自分のモチベーションを高めていたのだ。

7/27の鰺ヶ沢トライアスロンから室蘭トライアスロン(リレーの部スイムパート)、忠別湖トライアスロンと3週連続の3連戦を強行的に設定、忠トラでの入賞を最終目標にした。
鰺ヶ沢は年代別で7位、室蘭はスイムパートで3位、トータルでは2位入賞とトレーニングの結果が出ているので、手応えは充分あった。
この調子を維持していけば、忠トラの部門別入賞も充分可能性はあるぞ!


【大会当日】

前日早めに就寝したので、朝5時には目が覚めた。
AM6:30から8:00まで受付なのだが、キトウシ高原ホテルの朝食が7:00からなので、だいぶ時間があるのでホテルの付近を散歩。外に出ると千歳のクボノさん一家がもう出かけるところだった。「随分早いですねー」というと「ジュニアの部が8時からなので・・・」とクボノさん。
そうかジュニアはスタートが早いんだ、朝食もゆっくり取れずに出かけなきゃいけないんだ。親も子供も大変だ。

高台にあるホテルからは東川市街地が一望できる。今の時期、米どころの東川は田んぼの稲で緑一色といった感じ。天気が良いので緑も鮮やかだ。その先には大雪山系の山々がそびえる。
そういえば、参加賞は東川特産のお米3kgだった、とても嬉しい参加賞である。

坂を下りるとすぐにキャンプ場があり、多数のキャンパーがテントを張っていた。この中にはトライアスロン参加者も結構いるんだろうな。
ここは冬場はスキー場、夏場はキャンプ場とパークゴルフ場として運営しているらしい。
とてもきれいで良いところだ、皆さんも一度キャンプがてら訪れてはいかがかな。

遅い朝食を取り、そそくさとホテルを後にして約20分、7:50頃会場に到着。
スギさんやカマちゃん他のメンバーは早くから着いて、もう受け付けも済ませているらしい。
既に駐車場にはかなりの車があり、受付会場から結構離れている3ブロック先しか空いていない状態。
ジュニアの大会も既にスタートしているのでなお更だ。

まずは受付してマーキング。この時間だと受付も空いていてすんなり。
この先にはショップのブースも出ている。ふと見るとファイテンのブースで2人ほどテーピングをしてもらっている。話を聞くと無料らしい。早速、自分も調子が悪い腰に貼って貰うことにした。
アイアンマンジャパンでもそうだったが、バイクでエアロポジションを取ると腰が痛くなり我慢できない状態になる。
練習時でも20km過ぎから腰がだるくなってくる。十数年前に痛めた腰の古傷が悪くなっているのか?どこか神経が障ってるのかな?
腰に大きめに縦と横に貼って貰った。「ありがとう!」これで何とかもってくれればいいが。

バイクを組み立て、他のメンバーとスイム会場までバイクで自走する。約1kmちょっと、ここがランコースとなる。若干勾配はあるがほぼフラットなコースだ。
スイム会場付近ではジュニアの選手たちが一生懸命走っていた。バイクを降り、声援を送りながら会場へ進む。

トランジッションエリアは既にバイクがずらりセッティングされていた。自分たちが遅いのか。
早速、自分のラック位置を確認する。137は中央部の入り口側の一番端っこだ。ラッキー!右側は誰もいないので広々使える。
トランジッションのイメージ通り、シューズ、タオル、サングラス等をセットしていく。トライアスロンではこれが大事なポイント。
セッティング完了後、他のメンバーの写真を撮りながら、会場周辺を状況を確認。今回ボランティアスタッフで参加のクロカン仲間のスダさんがいた。今日はサポートしてもらい、お世話になります。

時間が余りないので、アップは15分ほど軽くジョギングしただけ。
ウエットスーツを装着し、いざスイム会場へ!



【レースに向けて一人作戦会議】
入賞を狙うとなると数秒単位でも縮める努力をする必要がある、余計な時間はなるべく省かなければいけない。
些細なことでも疎かにすると、それが最終的に勝敗を分けることになる。
スイム、バイク、ランぞれぞれの競技タイムを短縮することはもちろんだが、今回はトランジッション関係のタイムを短縮する作戦を考えた。(トップの選手は既にやってるんだけど)

@ソックスを履かない。
特に忠別湖の場合、スイムアップして湖岸から階段まで砂地を走るので、足に砂がつくので靴下を履く際に、タオルである程度砂を落とさなければいけない、そのままランシューズを履くと靴下の中に砂が入ったままなので、下手をするとマメができる可能性がある。バイクシューズだと多少、砂が付いていても気にならない。バイクを降りるときには足も乾いているので、ランシューズを履くときには問題ないはず。
鰺ヶ沢で一昨年素足でシューズを履いて走ったら、血豆が破れてエライことになった。あそこはほとんど坂なので、足が遊んで靴擦れになってしまった。(最近、シューズは大き目のものを履いているため)
ここのコースはフラットなので、テーピングで対処すれば大丈夫だと思う。1週間ほど前に、実際に素足で履いて走ってすれ具合を確認し、当日は小指と、かかとにテーピングすることにした。

Aバイクのビンディングにシューズをあらかじめ付けておき、トランジッションから裸足で走り乗車ラインを超えたら、バイクをこぎながらシューズに足を入れる。(これは何度かやってみたが、シューズにうまく足を乗せることができなかった。失敗する確率が高くリスクが大きい。もっと熟練が必要なので今回は止める事にした。)

Bバイク終了時、事前にシューズから足を出しておき、降車ライン手前でそのまま止まらずに、走りながらバイクを降りる。
これは練習して何とかスムーズにできるようになったので、本番で採用することにした。これで3秒はタイムが稼げるはず。

Cタイム設定
鰺ヶ沢の去年のタイムと今年のタイムを比較し、忠トラの去年のタイムに当てはめ目標タイムを設定
昨年の鰺ヶ沢は2:47:32、今年2:39:59で約7分半短縮。昨年の忠トラが2:36:37なので、今年のタイムを2:27:00に設定
内訳はスイム25分、バイク1時間17分、ラン45分。当日の朝、目標タイムを腕に記入した。

Cレース展開
入賞を狙うためには他の選手のマークも必要だ。まず身近な函トラ選手。
一番の強敵と思われる今回忠トラ初参戦のスギさん、スイムだけは彼に優っているが、バイク、ラン共にパワフルな走りで全く適わない相手だ。
イーヅカはスイムとバイクが得意で、スイムに関しては自分とほぼ互角、バイクでは適わないが、ランについては今年は追い上げ可能だ。去年はランでペースが上がらずそのまま逃げ切られた。
ナリタさんには去年ランで、残り1km地点で抜かれ、入賞をさらわれた。今年もハワイのショートで年代別2位入賞という好成績を残しているので、侮れない存在。
フセJrはスイム、バイク、ラン共に安定した走り。特にバイクは自分よりかなり速い。総合的に見て自分より速い。ただ、今年単身赴任生活になり、普段の生活状況、トレーニング環境の変化で、体調がどうなのかは不明。

まずは今年好調のスイムで、できる限り先行し、タイム差を稼ぐ。バイクではイーヅカ、フセJrが早めに追い上げてくるはずなので、置いていかれないようにくらいついていく。(ドラフティングにならない程度の距離を保ってね)
それにより自分のバイクスピードが上がるので、ある程度その後から来るであろうスギさんから少しでも逃げる。
ランはコースを3周回半するので後続の位置関係が確認できるので、ペース配分は間合いを確認しながら調整する。もしバイクで追い抜かれ先行されていたら、ひたすら前を追う。(今回はイーヅカがターゲットだった)
最周回は、折り返しからゴールまで若干下りになっているので、ストライドを広げペースアップし、ゴール会場に入ったら一気にラストスパートし逃げ切る。
こんな感じでレース展開をイメージした。


【スイム編】

スイムで大事な要素はスタートの位置取りだ。
忠トラのスイムスタートは、コースロープに対し、湖岸が斜めになっている。(逆に言うとコースロープが斜めに設置されている)
去年はスタートラインは湖岸に沿っていたため、有利なコースロープ側に選手が集中していた。
そこで今年は、コースロープ側ひとつ目のブイと、左側の湖岸を結んだ線がスタートラインとなった。
したがってコースロープ側を選択した選手は、膝上くらいまで水に入る形になる。

右か左どちらを選択するか、ひとつ目のコーナーのブイとのラインを見ながら検討した。
コースロープの中間が風邪の影響で左へ流れている。ロープ側を泳ぐとラインが湾曲している分、ロスタイムになりそうだ。
少しずつ左側に歩きながら、ラインを読む。左側ギリギリだと距離的に遠くなりそうなので、中間地点に決定!
ちょうど同じ位置に斉藤愛里選手や学生らしき3名ほどの女子選手がいた。
彼女たちの方が速いだろうから、その子たちの後ろに付けば、自分の前が空いて泳ぎやすくなるはず。
今年のスイムは好調なので、今日もスタートダッシュで、少しでも好位置につければバトルも割と少ないはず。そのまま余裕をもった状態で、いつもの自分のペースでバイクにつなぎたいところだ。

ほぼ最前列に並びスタートの号砲を待つ。函トラチームのメンバーも割と近い位置にいる。
メンバーと談笑している時、あらら左小指がつってきた。反対側にそらしたがなかなか治まらない。なんかいやな予感。
しばらくそのまま指をそらせ、ようやく治まってきた、小指のやつ緊張してんのか?
開会宣言やMCの雄叫びがスピーカーから流れているようだが、なんせスピーカーの位置が遠いので、何を言っているか聞き取れない。来年はスタート位置の近くにスピーカーを設置して欲しいものだ。

AM10:00さあ、いよいよスタートだ!
勢いよく湖面へ飛び込みダッシュ。目標は少し左に位置していたさっきの女子選手だ。
流れに乗るまで、少し苦しくてもひたすら腕をまわす。時々ヘッドアップで目印のコーナーブイと周りの状況を確認、少しでも空いているところがあればコースを変える。幸い位置取りもピッタンコで、200mくらい行ったところで、バトルも少なくなった。
ダッシュのせいで、少し呼吸が荒くなって過呼吸気味になってきたぞ。少しペースを落とし呼吸を整えよう。
そんな時は呼吸をゆっくり、大きく、心拍数が下がってくるまで我慢、我慢。
下手すると呼吸困難になり、水に顔をつけることができなくなり、泳ぐのを一時中断しなければいけなくなる。何度も経験しているので、自然と調整方法が身についてきた。

呼吸が落ち着いた、その後にきたー!右足の小指が少しつってきた。ヤバイ・・・。
これも落ち着いて、足の先に力を入れないようリラックスして、指をこまめに動かす。これも普段から、練習中に足先がつったときには良くやっているので、特に焦ることもなく対処しながら泳ぐ。これも少ししてすぐ治まった。

第一コーナーが迫ってきた。周りを見るとだいぶ空いている。これならコーナーでもそれほどバトルにはならないだろう。
自分としては、アイアンマンJAPANのスイムに比べると随分楽なレース展開だぞ。
コーナーを右に曲がると近くには、右に一人と前に一人、左はいない。ここで完全に流れに乗った、自分のペースになったと確信した。
呼吸もレースペースに慣れたようなので、この後他の選手と競い合ってペースを上げても、過呼吸には絶対ならない。
前の選手のペース合わせ、後ろに付く。スイムの場合もバイクのドラフティングと同じで、後ろに付くと前の選手の水流で抵抗がなくなくなり、楽に泳げるのだ。
自分なりにコバンザメ泳法と呼んでいる。(ランでも向かい風のときはコバンザメ走法をしている)
第一コーナーを曲がってから風のせいか、波があるようだ。しかも泳ぐ自分の方向に向かっているので、少々泳ぎづらい。(向かい風ならぬ向かい波か)スイムが苦手の選手にとっては、厳しいかもしれない。

第二コーナーを曲がると、今度は左からの波に変わる。自分は幸いにも右ブレスなので、大した影響もない。息継ぎをするとちょうど忠別湖の向こう側に大雪山系が見えて、ちょうど良い気分転換になる。
そのまま安定したペースで泳ぎ第一週目も終わりに近づく。岸が見えてきたが安心してはいけない、もう一周あるのだ。一度陸に上がりターンをして再び湖面へ飛び込む。
応援の人達で一杯だったが、函トラ応援団がどこにいるのか余裕こいて見渡している状態ではなかった。
今、時分が何番目を泳いでいるのか全く分らず。

2周目もしばらくは同じペースで泳ぎ、最終コーナーを曲がってからペースを上げる。
周りには3名ほど、付かず離れずお互いに間隔を保ちながら泳ぐ。

コーナーからゴールまでの中間あたりで、一人左側からだんだん寄って来た。手や足でけん制するも完全に自分のテリトリーに入ってきた為、ここでこちらから宣戦布告しミニバトルに持ち込む。
さてその軍配は?・・・なんとかその選手をテリトリーから追い出し・・・たのか、自分が退避したのかは??
気分良く泳いでいる自分のテリトリーに進入してくる者に「どうぞどうぞ」と道をすんなり譲るわけにはいかない(車ではいつも譲ってますよ(*^。^*))いつも温厚なMAEだが、スイムに関しては妙に燃える。
その間に右にいた選手はちょっと先に出てしまった・・・(゜o゜)バトルしないで、退避しながら泳いだ方が得策だったかも(-_-;)反省。

気を取り直して最後のスパートでスイムアップ。今回は楽しいスイムだった!
陸に上がったら100m?ほど走った後、心臓破りの階段上りがある。最初軽い足取りでトントンと上っていったが、中間で「ひえー、きついっす!(@_@;)」しばし足が止まった。
後もう少し、根性、根性。重い足取りで階段を上り、その間にウエットの上着を脱ぎ、ゴーグルとキャップを外す。
階段を上りきったところにタイムセンサーがあり、そこでスイムタイムがチェックされる。
26分50秒でスイムアップ(目標の25分台には届かなかった、残念)

バイク編へ続く





Photo Gallery


函館トライアスロンクラブ関係者の記録

個人の部
順位 No. 氏名 性別 居住地 総合記録 スイムラップ S順 バイクラップ B順 スプリット 通過 ランラップ R順 男子 女子 区分 カテゴリー順位
13 137 前田 紀幸 函館市 2:26:00 0:26:50 12 1:15:14 32 1:42:04 13 0:43:56 25 12 マスターズ男性 7
15 144 杉村 保則 七飯町 2:26:13 0:30:59 36 1:13:14 18 1:44:13 26 0:42:00 14 14 マスターズ男性 8
20 40 布施 倫宏 釧路市 2:27:27 0:28:16 19 1:14:34 26 1:42:50 15 0:44:37 34 19 男性 8
31 61 飯塚 優 函館市 2:32:23 0:27:52 18 1:14:01 23 1:41:53 11 0:50:30 85 28 男性 17
43 161 成田 実 函館市 2:35:37 0:32:13 54 1:19:06 57 1:51:19 55 0:44:18 29 40 マスターズ男性 17
65 19 沢本 圭悟 札幌市 2:43:13 0:25:27 8 1:23:02 81 1:48:29 38 0:54:44 125 60 男性 36
79 48 齋藤 正幸 札幌市 2:46:35 0:35:21 104 1:18:32 54 1:53:53 70 0:52:42 105 72 男性 43
85 133 鎌田 紀美男 函館市 2:47:25 0:35:49 115 1:25:47 99 2:01:36 106 0:45:49 48 77 マスターズ男性 33
96 226 加藤 弘子 函館市 2:51:24 0:35:57 121 1:23:00 80 1:58:57 88 0:52:27 102 12 マスターズ女性 3
161 225 鎌田 智子 函館市 3:18:46 0:35:52 117 1:49:13 175 2:25:05 168 0:53:41 114 24 マスターズ女性 7
リレーの部
順位 No. チーム名 総合記録 スイムラップ S順 バイクラップ B順 スプリット 通過 ランラップ R順
8 278 オール東川 吉田俊貴
2:45:01 0:44:13 14 1:19:06 8 2:03:19 11 0:41:42 1
12 265 チームこはる 沢本亜希
2:53:22 0:32:42 7 1:28:32 13 2:01:14 10 0:52:08 9



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