
〜By FUKASHI MAKIMOTO〜
10月9日函館→羽田 神田川というウナギやで昼食。 ARTスポーツなどを物色して、成田へ。 成田にてABC宅配でバイクを受け取る。 ホノルル行きの搭乗手続きと、バイクをはじめとした荷物を預託する。1個23kgまで。縦横高さの合計203cmまで。この制限を忠実に守って制作した冨田さん手製のバイクケース。何の問題もなくパス。 今年から、コナ直行便がなくなった。 例によって寿司屋で出発前の儀式を行う。 回転寿司ができたが、味は水準に達している。カーボローディングをしっかりとする。 時計を5時間進める。 ハワイ現地ではもう真夜中。 以前は出された機内食を何も考えないで食べていたが、夜中に食事をしてよいことはない。 機内食は食べないことにした。 英語モード始動のため100ページ弱くらいのペーパーバックを読む。読み終わって、少し眠る。 朝9時頃ホノルル着。少し待って、コナへ。着いたら昼の1時頃。 グッドウィルの武藤さんほかが出迎える。 我々3人のグループはAkiさんというエナージラボにつとめているエンジニアの人が運転をつとめる。スイム担当のボランティアで、サーフボートで沖にでているとのこと。運がよければマッキーの横に着いて曲がらないで泳げるようさりげなく誘導してもらえるかも?しかし当日、この幸運には出会えなかった。
Akiさんです。海で会えればよかった。 ホテルはいつものシーサイドホテル。 会場と、街と、応援とすべてにアクセスがいちばん便利。 ちなみにキングカメハメハホテルが、レース会場・本部でビーチ側にある。 アリドライブという、海岸道路を挟んで、山側にシーサイドホテル。 レースが近づくとアリドライブは閉鎖されて、道路の横断がとても不便。 カメハメハホテルは街に出にくくなる。 早速バイクの組立に入る。 直行便がなくなったので到着が昼過ぎ。 あまり時間がない。 一応くみあがったところで、パレードに参加。 浴衣を着た人が一人、それとふうさんがちょんまげのかつらをかぶった。あとは平服。 日本人は総勢48名。パレード参加者は家族を含めてその半分くらい。少し少ない。
アリドライブを500mくらい歩いて流れ解散。 そのまま日本料理店のビストロ横浜に行く。 私と冨田さんはすきやきを マッキーは卵納豆豆腐などを食べた。 レース前日の腹ごしらえと、朝の弁当を予約する。 すきやきがボリュームたっぷりで、二人で55ドルと安かったが、味はたれなどもよく吟味されており、美味であった。 10月10日水曜日 バイク遠乗りのつもりであったが、膝が痛い。飛行機で長時間座り続けて、靱帯が鬱血して軽い炎症を起こしている。今日は無理できない。選手ではないので気は楽だ。 今日はスイムに徹することにした。 朝食後、アイアンマンの3.8kmを試泳した。 海は豊穣で色とりどりの熱帯魚が泳いでいて目を楽しませてくれる。 クラゲの子供のような、プランクトンのような、小さな浮遊生物が無数に雲のように浮いている。どうやら無害な代物らしい。 これが魚たちを養っているのだろう。 安全でさえあれば、安心感さえあれば大いに楽しめる海だ。 しかし、 風は沖から陸へ。接岸流。風が強くうねりが大きい。 体が大きく上下しながら泳ぐ。 ブイがよく見えない。そのため、たびたび蛇行する。 遠くの目標を見て、なるべくまっすぐに泳ぐように努力する。 かなり沖にでた。選手は試泳しても、あまり遠くまで行かないで折り返す。 だれもこんな沖まできていない。 少しは遠くまで泳ぐ人もいるのだろうが、波がうねっていて、ブイも人も見えない。 岸の方を見ると、サーファーが喜びそうな大波がたってザーッと大きな音をたてている。 ひょっとして時化て来たので海水浴場は閉鎖になり自分だけが沖に取り残されたのでは? 小魚の半径十メートルに及ぶ巨大な群に会う。 海が真っ黒になるような群だ。 こういうときは巨大な魚が群を追っているのでは。 むれの真ん中からジョーズが突然飛び出てこないか? 小魚でも、ピラニアみたいに凶暴な奴で、骨しか残らないほど食われるのでは? 毒を持った海蛇が突然海底から浮上して襲ってこないか? 心細さに伴い、いろんな空想が浮かんで恐怖する。 ブイが見えた。 やっと着いた。 ブイに捕まり目を凝らす。 250mくらい先にまだブイが見える。 もうイヤだ、引き返そう。 しかし、ここまで来て、完泳しなければ後悔する。 行くべし。 気持ちが揺れ動く。 膝が痛くてバイクの試走予定がだめかも。 そしたらせめてスイムだけでも。 心細い気持ちと恐怖を振り払って、次のブイへ泳ぎ着く。 もう1時間を越えている。 間違えないここが折り返しか? しかし、まだ先にブイがある。 もうやけくそだ、ジョーズでも海蛇でも、ピラニアもどきでも何でも来るなら来やがれ。 次のブイに到着。 つかまって何度も何度も確認。 もうない。やっと本当の折り返しだ。 さあ引き返そう。 1時間10分経過。 倍すると、アイアンマンのスイム制限時間である2時間20分ぎりぎりになる。 しかし帰りは接岸流で少し早いはず。 あい変わらず、うねりの谷間に時々しかブイが見えない。 しかし、不思議なもので帰りはまったく心細さや恐怖は感じない。 蛇行しながら次々と帰りのブイをクリア。 桟橋が見えたときは、うるうるとなった。 指先が砂浜にふれたとき、よく恐怖に打ち勝ち完泳できたと喜びがこみ上げた。 2時間12分。制限時間まであと8分。 こういう日もあるのだ。 私の泳力なら、普通穏やかな海であれば、ウェットスーツなしでも1時間45分くらいでスイムアップできる。 これはマッキーにはとても言えない。 風が強いときの海は全く別物。 天候によってはマッキーがスイムアップ出来ないかもしれないことを内心覚悟した。 休み休み、ゆっくり泳いだことにしてマッキーには感想を伝えた。 昼食後、大西さんのバイクメンテを受ける。
マッキーの女狐をメンテする大西さん。 昨日組みっぱなしで、あちこちゆるんだところを締めてもらう手間までかけてしまった。そこらあたりまでは自分でやるべきと反省。メンテ後、バイクは絶好調になった。 競技説明会。 ウィットさん。
ウィットさんです。日本語とても上手でユーモアもあり。ちょっとブッシュ大統領に似ていると思う。
バイリンの馬橋由美子さん。オロロンでおなじみ。競技説明の補足説明。 冨田さん、マッキーと3人で、空港までバイクの試し乗り。バイクと脚と両方の調子を探る。 ここで右側通行での、バイク走行を冨田さんに詳しく教えてもらう。試合中、交通規制をしてもらっている時の走行と、一般交通の流れに乗っての走行とは別物。 路肩を走るが、交差点が来て、そこを直進する場合、中央に寄って、右折車のために車線をあける必要がある。
右折交差点が近づくとこのような標識がある。
ONLYと書かれた車線は右折する車の専用レーンです。路肩を走り続けると、右折車と交差して危険。そのためバイクは折をみて、右折車線の左端に寄る。 あらかじめ左により、中央よりの自転車レーンにのる。交差点を越えたら、右折車がこないことを確認してから、路肩に戻る。最初は戸惑ったが、何とか馴れた。
右折車線の左端に寄ったバイク。
交差点にバイク専用レーンがある。
交差点を過ぎたら、左からの右折車がないことを確認して、路肩に移る。 明日の遠乗りに役立つだろう。 水泳の後、膝の痛みはほとんどなくなった。明日はハビ(ハワイ島北端の岬にある街)まで遠乗りをしよう。 夜は中華料理で決める。 コンビニで明日の朝食弁当を買う。明日は夜明けと同時に出発。ハビ迄、アイアンマンコースを走ってみよう。 10月11日(木曜日)。 今日はバイクコースの試走。 試合当日に備え、早寝早起きのリズムを作る。4時半ころ起きて、ゆっくりと腹ごしらえ。バイクの空気を入れたり、エイド食と飲み物の用意。パンク修理キットなどのツールも点検する。 7時夜明けとともに出発。アイアンマンのコースは10km足らずの東レッグと170kmの西北レッグがある。東レッグは省略して、アイアンマンの180kmへの距離あわせに、ハビより向こうに少しいってみるか、リゾートあたりで寄り道してみるか、その時の気分で決めることにする。帰りは16:00ころ、遅くて17:00頃と予告して出発。 薄暗い夜明けから、ハーバーあたりでようやく明るくなる。空港を通る頃、日が昇る。 一昨年引き返したフアラライリゾートあたりで日が照り始める。 広い路肩で、とても走りやすい。 ドライバーも親切で安心できる。 フアラライリゾートを越えて未知の領域に入る。 Causion Athlete In Training Bike yield road とか、バイクを保護する標識が頻繁に現れる。
ロバ出没、夕暮れと夜明け注意。 といったおもしろい標識もある。 風はあまりない。 アイアンマン70.3ハワイで使う、フェアモントオーキッドホテルのあるリゾートの前を通る。懐かしいので帰りに寄り道しようと考える。 スイム会場のビーチへの移動に使う道路を走る。 大きな溶岩のゲートのような谷間をくぐる。
溶岩のゲート。クイーンKはもうすぐ終わる。帰りはあと50kmという目安。ハビの難所から、帰ってきたという気になる場所。 ここは冨田さんが、帰ってきたと感じるゲートだと話していたやつだ。 影が長くひんやりとして気持ちがよい。 まだ朝早いからだ。 レースの時は、太陽が真上から逃げ場なく、容赦なく照りつけるのだろう。 クイーンK(19号)が終わり、ハビ行き(270号)とワイメア行き(19号)の分かれ道に到着。カワイハエという所。
もうすぐ分かれ道。クイーンK(19号)が終わり、ハビ行き(270号)とワイメア行き(19号)の標識。 ハビまであと19マイルとの標識。
分かれ道です。ハビまであと19マイル。右にいけば、ハワイの東側にあるヒロの街まで64マイルもある。とてもコナから往復できる距離ではない。まさにビッグアイランド。 ワイメアから山岳道路でハビにいける。ただし標高1000mを超えるヒルクライムになる。 左折し、ハビに向かう。1マイル走って、 ハビへ向かう登り坂の根元に位置するカワイハエハーバーにつく。
カワイハエにある分かれ道。右に行くとハビ。左はハーバーで行き止まり。しかし知らないと標識がないので、わからなくて迷う。 ここで分かれ道。 どっちだ? 車の窓越しに大きな声で聞く。 窓が開いているのでドライバーに声が聞こえるはずだ。 ハビ? といって右の道を指す。 OKと返事。 右折して坂を上る。左にコンビニあり。 ちょうど水が空になりかけたので補充。 コンビニの下はハーバー。 その先はない。 さっきの分かれ道で反対に行ってもすぐに行き止まりで だいじょうぶだったのだ。 ここで一息ついて 坂を登る。 途中別荘や、大きな牧場などがある。
海を見下ろす別荘です。眺望はすばらしいことでしょう。
コハラ牧場。とても大きな牧場で、70.3の時たしかここにエイドステーションがあった。 なんとなく緑が濃くなってくる。 火山の活動が南へ南へと移動している。 いま活発なのは島の南にあるボルケーノ。 南は真っ赤な溶岩が海に流れ込んでいるところもある。 そうやって陸地が南へ南へと延びて行っている。 北は、火山活動があったのは太古の昔。 だから、長い年月で、溶岩大地も緑に覆われるようになった。 左(西)を見ると、高いところから真下に海が見え、はるか遠くまで見渡せ絶景。 右(東)は山と緑。 とても癒される感じがした。
左側(西)は海。絶景です。 やがてハビも北の端が近づき 右に道路が緩やかに湾曲し、 勾配もすこし登りがきつめになるころ、 ものすごい風が吹いてきた。 東の風、コナウィンド。 杏里の歌に、「偏西風を遮るようなコナウィンド」 という一節があった。 コナウィンドは東の風なのだと改めて納得。
やしの木が根元から大きく揺れている。すごい風。コナウィンドです。 椰子の木が幹から揺れている。 ゴーッとうなりをあげるすごい風。 バイクをヨットのように、風上に傾けバランスをとる バイクから降りてデジカメで動画モードにして 椰子の木が揺れている様を撮影してみる。 脚を開いてしっかりと大地を踏みしめて撮る。 油断すると体が揺さぶられ飛ばされそうになる。 立っているだけでも大変。 しかし、この風でよくバイクのバランスをとって乗れているものだと自ら感心する。 北から東へ向かって緩やかに湾曲する道路を登るうちに、横風からモロの向かい風に変わっていく。 時速10kmを保てないほど。 だんだんときつくなるが、もうすぐ坂の頂点だ。 やがて右の緩い大きなカーブが終わり東向きの直線道路になる。 ハビの街に到着した。 家と、教会、学校、寺、そして店が少しばかり並ぶ。 西部劇の街並みのよう。
ハビの街。教会の向かいにある学校。
教会の横に、浄土宗のお寺。仲良く並んでいます。とってもほのぼのとしたいい気分。平和です。こういう宗教的な寛容性はすばらしい。いつかイスラムの寺院も並ぶような世の中になればいいなと思った。 店には自転車で来た人たちも若干名先客でいた。 ここで水を補給。 もう少し先まで行ってみる。
ハビから帰る方向を向いています。左山側(南側)はワイメアに向かう山岳道路。 ワイメアに向かう山岳路との分かれ道も確認。
ワイメアに向かう道です。10マイルくらいの遠回りで帰れる。やってみるか?とんでもない。1000mを超えるアップヒルが待っている。人家が途切れさみしい何もないところ、パンクしたり、水がなくなったりしたら、のたれ死ぬかも知れない。運よく車が来て助けてもらったら、ゲイのおじさんだったりして、命の恩人という事で断りきれなくなったらどうしよう。ともかく、生半可な脚では行ってはいけません。 どうやら、ここらあたりが、アイアンマンの折り返しらしい。 もう少し行ってみる。 なにもなくなる。 もっと先に行けば何かあるのかもしれないが、ここで引き返す。 メータの走行距離は87km。 帰りにリゾートに寄って距離稼ぎをして 180kmにしようと考える。 帰りは、下り坂に加えて押し風で、楽勝。 元気いっぱい。 コナウインドは噂通りすごかった。 しかし、もう大丈夫。 下りは、風に飛ばされて落車しないよう 気をつけて、慎重に ペダルをこがなくても、風が運んでくれる。 軽く脚を回すと40km台。 脚を止めて30km台に落ちると 背中に風を感じる。 やがて左に大きく曲がる ここから下り坂 慎重に ここがよく落車をするという噂の場所。 左手東側の山が途切れるところ。 すごい横風が吹く。 一つ二つ下り坂を終える。 風向きが変わる。 なんと向かい風! 行きも向かい風だったじゃないか! 往復ビンタだ。 下り坂なのに、時速20kmでないところがある。 我慢してハビの坂を下り、登り口に戻る。 カワイハエの街だ。 そこでコンビニによる。
カワイハエのコンビニ。 なんと、空気入れを勝手に使ってよい というサービスがある。
空気入れはありがたい。1気圧ほど減っていた。 トマトを買って、丸かじり コーラのかき氷シェークを食べて涼んで一息つく さあ後はクイーンKに戻る。 風はますます強くなる。 向かい風。 坂の勾配よりも風の影響の方が強い。 くだりでも20km出ないところがしばしば。 溶岩の谷のゲートをくぐる。 後50km。 70.3の会場である、なつかしい、マウナラニリゾートにくる。 寄り道しよう。 かって知ったるマウナラニ。 マーケットにより、カットすいかをぱくつく。 ああうまい。スイカの水分が体のすみずみに行き渡る。 距離稼ぎがてら、隣のワイコロアリゾートに抜けてみよう。 しかし、いろいろ走り回っても抜ける道はなかった。 もときた道をクイーンKに戻る。 これでコナに帰れば、180kmを越える。 距離稼ぎは済んだ。 それにしてもリゾートというやつは私道だらけ。 Private Roadという標識がいたるところにある。 そこは入ってはいけない。侵入者として扱われる。 冗談ではなく、フリーズといわれてズドンなんて事になるかもしれない。 閉鎖的。 ゲストでないと居心地がわるくできている。 さてクイーンKに戻り、ひたすら南下。 相変わらず強い南東の風。 スピードは出ない。 調子が悪いと感じる。 しかし、そうではない。 風のせいだ。 体調はよい。 気力も充実している。
右に空港へのアプローチ、やしの木の並木が見える。 空港が近づき、椰子の木の並木道が遠くに見えてきた。 空港の管制塔も見える。 風向きが変わってきた。 30km近くでる。 へろへろに疲れて遅くなったのではなく、 向かい風のせいであった事をあらためて確認した。 空港をすぎる。 あと10km。 ハーバーをすぎる。 あと5km。 コナの街に戻る。 帰ってきた。 アイアンマンのコースを試走できた。 折り返しではこんなものか、楽勝と思ったが、 復路で思い知らされた。 只では済まない難コースという噂を、 しみじみとほんとにそうだと実感した。 16時30分。 実走9時間と少し。 休憩と写真撮影の停止時間を加えて11時間30分。 膝は痛くない。 朝は稲荷寿司4個。 走行中はソイジョイ1個。 ようかん1個。 スイカ。トマト。コーラシェーク。 水1。緑茶2。コーラ1。オレンジジュース1。レモンティ1。以上。 かなり粗食で通した。夜はしっかりと海想で和風ステーキを平らげる。
炭火焼の和食レストラン海想です。焼き鳥や焼き魚、和風ステーキなどとてもおいしい。 この日はカーボパーティがあったが 以前の経験からとても1食に値しない粗食だったのでパス。 しっかりと食事をとることを優先した。 マッキーは3回くらい海に行ってスイム練習をした。 10月12日金曜日 今日は、レース前日。 マッキーのスイム練習につきあう。 午後はバイク預託。 レースのバイクとランの預託バックを入念に点検してから 預託。
バイク預託に行く、マッキーと冨田さん。ヘルメットとバイクとランのトランジッションも忘れずに。この先にゲートと花道があり、選手だけしか入れません。出征兵士の見送りのようです。 その後もうひと泳ぎして、夕食。 かねて予約してあった、ビストロ横浜にいく。 試合朝の勝負弁当をもらって部屋に帰る。 マッキーはすぐに爆睡。 ふうさんは眠りを妨げないよう、 ロビーや中庭で文庫でも読んだり、 PCでネットをみたりしながら眠くなるのを待つ。 23時頃ようやく床に入り、24時頃寝付いたような気がする。 10月13日土曜 いよいよレースの朝。 ビストロ横浜の勝負弁当を食べた後、 水着に着替えたり いろいろと準備をすませて 冨田さんとマッキーを送り出す。 スイム会場を囲む海沿いは人の壁ができて 海を全くみることができない。 一昨年の石塀の上は先客がいる。 とある店の屋根の上に人がいて まだ十分にスペースがある。 仲間にいれてもらう。 スペイン人らしい。 下から店の店員らしい人から注意を受けたが、 英語がわからない振りをして知らんぷり。 わたしも同じく知らんぷり。
店の屋根の上から。人垣の頭越しに、スイム会場の海が見えます。 スイムスタートまで居させてもらった。 スタートしてしばらくしてから。 「警察を呼ぶぞ、逮捕されるぞ」。 と注意を受ける。 みな雲の子を散らすように退散。
店の屋上から退散するスペイン人。私も一緒に退散しました。もっとたくさん居ました。 ホントはちゃんとわかっていたのでした。 しかし、武士の情けというか、アロハ魂というか、 スイムがスタートしてちょっと経つまで最後通牒を待ってくれたのは感謝でした。 スタート後1時間30分くらいで再び海岸へ。 防波堤の上も人が減り、 登って海面をみれるスペースができている。 冨田さんがまもなく来るだろう。 マッキーはあと30分くらいか? 富田さんが1時間50分過ぎにゴール。 条件がよければ1時間30分台の泳力の人だ。 これは、マッキーは危ないと思った。 9時20分をすぎた。 マッキーは上がれなかった。 やがて、ホテルにマッキーが戻ってきた。 あと200mくらいでタイムアウトになり、 船に引き上げられてしまったとの事。 思ったより健闘していた。惜しいところまできていたのだ。 寒い以外は、元気。 私が試泳した時と同じ風とうねりだった。 これはマッキーの力量を超えていた。 風呂で暖まってから、 さあ、西オーストラリアに向けてバイク練習だ。 クイーンKは北方向が交通規制されているため南に向かう。
アリドライブを東へ。ケアホウのラン折り返し地点に着く。トップ選手が近づくと交通規制される。
ケアホウから、カメハメハ3世通りを通って、19号線(ハワイベルト通りとも呼ぶ。クイーンKもその一部に含まれる)に到着。150mくらいのヒルクライム結構きつかった。左に行けば5マイルでコナに戻る。右に行けば、91マイルでボルケーノ、160マイルでヒロです。バイクでは気の遠くなるよう距離と標高差です。ハワイ島サイクリングをいろいろと計画してみたが、どこもとてつもない難所が多い。1週するには2−3泊する必要がある。アイアンマンのコースは一番無難な所を選んでいるともいえる。 ヒルクライムはさらに続き、標高400mくらいまで登って、 キャプテンクックという街まで行ってみた。
キャプテンクックという街。標高400mくらいある。キャプテンクックの上陸だか、最後だかの記念碑はこの下の海岸にある。記念碑へのアクセスは溶岩でふさがれ、海から行くしかない。 そこから海に降りると、罪人の岬という歴史遺産がある。 宗教的な掟(カプ)を破ったり、ほかの罪を犯した人たちが、 懺悔しながら共同生活を送ったところらしい。 さらには駆け込み寺の役目も果たしていたらしい。 カアフマヌ女王がキリスト教に改宗してからすべて破壊されたそうだが、 現在歴史遺産として復元されている。 ここで2ー3年を過ごすと、許されてもとの生活に戻れた。 わたしも、いろいろと過去の罪深き業を懺悔して清めてこようかな? とも想ったのだが、 なにせ、今まで標高400mを登ってきた。 ここで標高400mを下ったらまた登らなければならない。 残念ながら体力と、時間切れ。 冨田さんのバイクゴールは是非応援しなければ。 そこで引き返す。
コーヒーの木と実です。 道路沿いにコーヒー農家があり、コーヒー豆の実を真近に見ることができる。 50kmくらいのバイクツーリング。 ホテルの近くのSeijiの寿司で昼食。 冨田さんのバイクゴールを待つ。 17時を少しすぎた頃、冨田さんがきた。 少し待ってランスタートを見送る。
ランスタートする冨田さん。気合が入っています。 バイク途中で脚が攣って遅くなったとのこと。 元気は良さそうだ。 ラン東レッグ折り返しのケアホウまで往復17km。 8-10分/kmの予測で帰りを待つ。 8分30秒/kmのペースで帰ってきた。 あとクイーンKからエナージラボを回る 西レッグの25km。 暗闇と孤独の戦いが待っている。 キロ10分までペースダウンしても間に合う。 たぶん大丈夫だろう。 冨田さんが西レッグで戦っている頃、 ホテルの部屋に戻ると眠ってしまいそうなので、 アリドライブ周辺をくまなく歩き回って探訪した。
ロイヤルコナの中庭。とてもゴージャス。
ロイヤルコナの廊下に飾られていた、ハワイ王朝の歴代当主。2代目のカアフマヌ女王です。クイーンKの女王様です。どうぞおみしりおきくださいませ。いつか拝謁させてくださいませ。 冨田さんが23時30分頃ゴール。
クアキニ通りを駆け抜ける冨田さん。あと1マイル。力強い走り。 元気いっぱい。 後はカウントダウンを観る。 23時59分10秒くらいに77歳の女性がゴール。 大歓声のうちにカウントダウンが終わった。 ハワイアン戦士の火の踊りを観ながら三々五々 ホテルに帰っていった。 10月14日日曜 ネットで冨田さんの成績を確認。 日本では稲田さんがM80+カテゴリで優勝。 反省をかねて朝食後スイム1km。 次の西オーストラリアへの始動だ。 昼前にもう一度泳ぐ。 昼はハーバーまで往復10km。 冨田さんと3人でサイクリング。 トローリングのクルーザーやヨットなどが停泊する リッチな世界。 そこのレストランに入る キンキンに冷えたビールを肉厚の金魚鉢のようなグラスで一気にやる つまみはポキ。
ポキです。 カツオを醤油で浸けて、オニオンでまぶし、 山盛りのキャベツに盛りつける。 シンプルだが、これ以上ビールをうまく飲める肴はないだろう。 炎天下で飲むビールは、あっという間に汗腺濾過されて酔うことはない。
ハーバーのレストランで。 クルーザーや、トローリングの用品ショップなどをのぞいて、しばしリッチな世界をかいま見る。 冨田さんのトライアスロンを始める前の趣味だったので、うんちくもおもしろく聞ける。 ホテルに帰るとバイクの梱包。 冨田さん手製のバイクケースは、辺の長さ合計203cm以内。 小さいだけに、梱包工程は少し多い。 チェーンとリアディレイラーをはずす。
バイクの収納。フォークが少し右寄りに傾いて取り付けてある。フォークは後ろ向きです。 冨田さんの創意工夫の結晶。 馴れないので苦労する。しかし空港での通関ストレスとペナルティ料金を考えるとありがたいことです。 夜のアワードパーティも出ないで、うまいものを食べながら打ち上げをしようということになった。 勝負弁当のお礼をかねて、またゴールで冨田さんのゴールを応援してくれたお礼もかねて、ビストロ横浜にいく。 胃腸が疲れているのでガッツリ系は避けた。 軽めのものを多品目頼み、 最初はビール。 ついで梅酒に移って杯を重ねて、冨田さんの完走を祝い、 我々の西オーストラリアへの再起を誓い、 お開きとなった。 10月15日月曜日。 今日は移動日です。赤浜さんはあと二日コナに残るとのこと。 レースで納得行かなかったので、ハビまで往復バイクで行くと話していた。 ホノルルで乗り換えて、成田へ。
稲田さん、冨田さん、マッキー。稲田さんはオーバー80のワールドチャンピオン。15時間台の余裕の完走。いままでオーバー80はぎりぎり完走ばかりでおそらく歴代レコードでしょう。 昼の飛行機旅は体が楽。 そこで機内でこの記事を書き上げることとなった。 10月16日火曜日 日付変更線。 冨田さんと神田の店で河豚でイッパイ。 品川で後泊。 10月17日水曜日 朝イチで函館へ。 出勤。 今回はマッキーの練習仕上がりも良好。 体調良好、気力充実。 ベストコンディションたっだ。 しかし相手は自然。 大きなうねりの海は、スイム苦手なものにはすごく酷。 スイムのレベルをもうワンランク上げること。 海のスイムにもっと馴れること。 これが課題として残った。 ハワイはひところの猛暑はなくなり、比較的涼しい。 しかし風が強く、海の波が高く、接岸流あり。 スイムが苦手だと大幅に影響を受ける。 バイクも風が強く、おまけに行きも帰りも向かい風の往復ビンタ。 楽はさせてくれない難コースです。 私は、マイペースで ワールドチャンピオンシップ聖地のスイムコースと、バイクコースを全部試泳試走できたので、満足な旅行となりました。 写真を撮りまくったので、参考にしてください。 おわり。 |